【新社会人必見】社内規程ってなに?「知らなかった」で損をしないために
新社会人、中途社員、どちらも新しい会社に入るのは緊張しますよね。
会社の雰囲気は?上司はどんな人?残業はどのくらいあるの?などなど、会社に入らないと分からないことってたくさんあります。
そんな会社に入らないと分からない、各会社に必ずある「社内規程」をご存じでしょうか?
社内規程がない会社はありません。
社内規程は、知らないと損をすることもあります。
今回は特に新社会人の皆さんに知っておいてほしい「社内規程」とは何か?損をしないために確認しておきたいことをご紹介します。
社内規程とは?
社内規程とは簡単に言うと、会社のルールブックのようなものです。
会社のルールは各社に必ずあると思いますが、その内容は会社ごとに少しずつ違います。
規程の内容は、
就業規則
有給休暇規則
育児休業規則
給与規程
退職金規程
など、会社の大枠のルールから、細かい規則まで全てが載っています。服装のルールなんかも規程に載っています。
会社のルールとはいえ多岐にわたりますので、新入社員や中途社員で入社したときに、このルールを全て教えてくれる会社は恐らくないでしょう。
その代わりに、会社は、従業員がいつでも規程を見ることができるように文書を管理しているはずです。
例えば規程に変更があった場合にも、従業員にお知らせが行くはずです。
いつでも見ることができるので、いくら長年その会社に勤務している人でも、規程を全て覚えている人はかなり少ないと思います。
社会で生きていくうえでも色んなルールがあるように、会社に属する場合には、その会社ごとの規程(ルール)に従わなければなりません。
「知らなかった」では済まされない
社内規程は、会社のルールブックだとお話ししましたが、ルールなので違反すると罰せられます。
罰せられるといっても、多くの場合は厳重注意などで終わると思いますが、そのルール違反によって会社の不利益を被るような事態であれば、退職を迫られる可能性もあるのです。
例えば最近注目されている副業ですが、これも規程で書かれていることがあります。
副業をやってもいいよ、という書き方はされていませんが、「会社の許可なしに、業務時間外に他の企業で賃金が伴う労働をしてはいけませんよ」などという禁止事項が書かれていることが多いですね。
逆に禁止されていなければやってもいいということになります。
規程で禁止されていることをやってしまった場合には、何かしらの罰が与えられます。
社内規程に書いてあるなんて知らなかったから、誰も教えてくれなかったから、などという言い訳は通用しません。
社内規程は自分で自分を守るためにしっかり目を通しておかなければいけません。
しかし、規程というくらいなので、国の法律のように解釈の仕方が難しい場合もあります。
理解できない場合には会社の総務などに尋ねるといいでしょう。
知らないと「損」をする規程
他にも、規程に書かれていることを知らなかったばっかりに損をすることもあります。
社内規程は多岐にわたりますが、会社員の特権である様々な手当(慶弔金など)についての情報も規程に書かれています。
例えば、結婚、出産などのイベントごと、家族の死亡、ケガや病気による休職などでもらえる慶弔金や手当、通勤手当、住宅手当、などです。
通勤手当や住宅手当などは、その会社に入社した時に総務などから必ず説明があるので、申告し忘れはないと思いますが、イベントごとや不幸による慶弔金や手当は、いつどこで発生するか分かりませんので、会社はいちいち説明してくれないでしょう。
そうなると、規程を知らなかったためにもらえたはずの手当てがもらえなかったということになりかねません。
私の実体験として次のような例があります。
私の会社では家族の死亡で見舞金が発生するのですが、その範囲を知らなかったために見舞金をもらえませんでした。
私は1度転職しているのですが、前の会社の規程では従業員の家族(父母・兄弟・子供)が死亡の場合は見舞金が出るとのことでしたが、転職後の会社では家族の範囲が、父母・兄弟・子供・祖父母だったのです。
それを知らず、祖母が亡くなったことを誰にも話していなかったのですが、後日規程を見返したら、見舞金をもらえるはずだったのか…となりました。
他にも、例えば女性が知っておきたい情報として、産休育休は、その会社に1年以上勤務していないと取得することができないと規程に書かれていたりもします。
もちろん1年未満の勤務でも産休を取らせないというのは会社もできませんが、規程に1年以上と書かれている限りは、そのルールは基本守らなければなりません。
1年未満の場合、産休は取ることができたとしても、産休育休中の手当ては、本来もらえる手当より少なくなったりということもあり得ます。
このように、規程は、知らないと損をしてしまうこともあります。
まとめ
社内規程はルールブックとは言え、多岐にわたりますので、読むのも大変です。
ですが、自分を守るためにも、入社してすぐに目を通しておくことをお勧めします。
さらに、規程は変わることがありますので、変わった場合にも、必ず目を通しましょう。
規程を全て覚える必要はありません。
目を通しておいて、これってやっていいことなのかな?この場合って会社的にはどうなのかな?など、分からなくなったときに見返すことで、間違った判断をしないようにしましょう。
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