「不安になりすぎて辛い」から抜け出す方法とは?不安への対処法を考えよう!
人は誰でも生きていて不安になることはありますよね。
でも同じ人間なのに、不安が全くなさそうに見える人もいれば、不安に悩み苦しんでいる人もいます。
私自身、人よりも不安になりやすい体質で、一度不安になるとそのことばかり考えてしまいます。ですが、不安は誰にもあるもので、不安への対処法を知ったことで、不安がそこまで怖くなくなりました。
今回は、不安に関する本を複数読み、不安との向き合い方を身につけていった私が、「不安になりすぎて辛い」状態から抜け出す方法をご紹介します。
Contents
不安は誰にでも訪れるもの
不安は誰もが持っているものです。
毎日キラキラ楽しそうに仕事しているように見える同僚や、何不自由ない生活をしているように見える資産家だって、ただ毎日を楽しく過ごしているように見える子供だって、人は生きていれば大小なりとも不安がつきものです。
生涯で一度も不安を感じたことがないという人はいないはずです。
もしいたとしても、その人は不安を不安として見ていない人かもしれません。
このように考えれば、「不安は誰にでも訪れるもの」だと分かります。
「不安になりすぎる人」にとっては、自分の不安はかなり大きくてどうにも解決できないものであって、自分だけこんな思いをしている…と悲観的になりすぎる傾向があります。
しかし、生きていれば不安はつきものだと思いきることができれば、不安を少し軽いものにできます。
不安への対処法_受け入れる
不安は誰にでも訪れるものです。だからこそ、どんな不安でもまずは「自分の不安を受け入れ」ましょう。
不安になりすぎてしまう人は、不安を悪いもの、嫌なものと捉えてしまうこともあります。不安になりすぎると物事に集中できなかったり、不眠になったり、生活を楽しめなかったり、「不安になること=辛い」と思ってしまいます。
ですが、不安を受け入れることで、不安は決して悪いものではなく、自分を強くするものだと捉えることができれば不安への見方も変わってきます。
例えば小さいころにしょっちゅう風邪をひいていたり、小さいころによく転んで怪我をしていた思い出は誰にもあると思いますが、大人になれば風邪をひきにくくなったり、転ばなくなったりしますよね。
それは免疫力が高まったり、危険を察知できるようになったからこそです。それも一種の成長だと捉えると、不安も成長過程の現象とみることができます。
さらに、不安は確かに辛いことではありますが、人が突然風邪をひいたり体調を崩したりするのと同じで、不安になっている時期を、今はこういう時期なんだなと受け入れることで、少し不安が軽くなります。
体調を崩しているのに、こんなはずじゃなかった!と無理をしたり、風邪が完治していないのに遊びまわれば風邪は悪化します。風邪をひいたら風邪を引いた自分を受け入れて、休むことが一番です。
このように、不安への対処法は、不安を消そう、忘れようとするのではなく、まず「不安を受け入れる」ことから始めましょう。
不安への対処法_分析と行動
不安を受け入れ、今はそういう時期なんだと思ったら、次は「不安を分析」してみましょう。
不安は人それぞれありますが、不安が全くなさそうに見える人もいます。そういう人は、不安がないのではなく、不安への対処法がうまく、切り替え上手な人です。
しかし、私もそうですが、切り替えが苦手な「不安になりすぎて辛い」人は、不安を受け入れるだけではまたすぐに同じ不安が出てきてしまって、頻繁に辛い思いをすることになります。
そうならないように「不安を分析」しましょう。
不安というのはほとんどが形のないものの場合が多く、不安に思っている本人でさえ、「不安の実態」を把握できていないこともあります。
例えば新しい場所に行くこと、新しい人と会うこと、未知の体験をすること、これからの人生、などなど人が抱える不安は幅広くありますが、「なんで不安に思うの?」と突き詰めていくことで、曖昧な不安の中に、本当に自分が不安に思っていることが見えてきます。
例えば「これからの人生に不安を抱いています。」というとかなり曖昧ですよね。これだけ聞くと、病気への不安なのか、お金への不安なのか、将来が見えなくて不安なのか、壮大すぎて分かりません。
でもこれを、「なんでこれからの人生が不安なの?なぜ?…なぜ?」と繰り返していくと、本当にその人自身が不安に思っていることや大切にしたいことの本質が分かり、具体的な対処法も考えることができます。
例えば「このまま正社員で居続けられるかどうか」が不安の根源だとしたら、正社員でいるためにはどうしたらいいのか?→資格を取る?転職する?→正社員でいられるならどんな業界・業種でもいいのか?など、さらになぜ?と突き詰めることができ、そこから行動に移すことができます。
さらに、行動することで、知識が増え、それにより不安が小さくなることもあります。未知への不安は、知ることで解決することもあります。
不安は、不安のままでは辛くて嫌なものですが、このように分析することで、よりよい努力のための行動につなげることができます。
そう考えることができれば、不安がこれからの人生を変える踏み台にもなるんです。
不安への対処法_客観視する
不安を受け入れて分析しても、自分の行動ではどうにもならないような不安も、中にはあると思います。例えば他人を心配するあまりに出てくる不安や、地球環境や社会全体への不安など、予期できないような不安です。
そのような不安は、分析して自分ができることをやったとしても、自分の行動が微力にしかならないという場合もあります。
そんなときは、不安を客観視してみましょう。
不安な思いは強くなればなるほど、盲目になってしまい、異常に悲観的になってしまうこともあります。
ですが、たいていの不安は、過ぎてみたり経験してみれば大したことがなかったと思えることがほとんどです。もし不安に思っていた通りになってしまったとしても、それが一生続いてしまうこともほぼなく、不安通りになったけど、意外と自分は大丈夫かも?と思えることもあります。
逆にいうと、良くも悪くも、思っていた通りにはならないのが人生です。
なんの不安もなく華やかな理想を描いていたとしても、思い通りに行ったり、理想が続くこともまたありません。
不安を客観視するというのは、その不安が現実化したらどのくらい自分や周りにダメージを与えるのかを考えるということです。
例えば会社のビッグプロジェクトを任されそうになった時、プロジェクトが失敗して大損失を出してしまったらどうしよう、と不安になるとします。そのプロジェクトが全く新しいものだった場合、未知への挑戦なので、それまでの経験からの分析や行動が通用しないということもあるかもしれません。
そこで不安を客観視してみると、「最悪、大損失を出しても会社が潰れるようなことはないだろう」「大損失を出してしまったとしても降格するぐらいだろう」「逆にプロジェクトが成功すれば昇進だってできるかもしれない」などが考えられます。
プロジェクトが失敗して大損失を出してしまったとしても、その日から家族が路頭に迷うような最悪すぎる結果になることは、かなり可能性が低いと思えますよね。
自分が抱えている不安を友達に相談してみたらどういう意見が出るだろう?というように客観視してみると、本当に最悪な不安は現実化しにくいと思えますよね。
不安を客観視することで、この程度ならなんとかなりそうだと思うことができ、不安が自信にもつながるのです。
不安への対処法の注意点_悩みすぎない
最後に不安への対処法の注意点をお伝えします。
不安は誰にでも起こるものですが、「不安になりすぎて辛い」人ほど、不安に向き合い過ぎがちです。
不安になっても切り替えられる人はいいのですが、「不安になりすぎて辛い」人は、不安のことばかり考え、不安=辛いものと捉えてしまいます。
もちろん、不安と向き合わず、忘れようとしていては、また同じ不安は必ず出てくるのでまた辛い思いをすることになりますから、不安に向き合うことはとても大切なことです。
しかし、不安に悩まされ続けるという向き合い方はお勧めできません。
私もよく友人から言われていたのですが、「不安に悩む」ことと「不安に向き合って考えること」は全然違います。
不安に悩むというのは、不安に対して、どうしようどうしよう…と悩んで何も手につかないような状態です。どうしようと思っているだけで、何も前に進んでいません。それではいつまでたっても同じ不安に悩まされ続けるだけです。
一方で「不安に向き合って考えること」は、どうしよう…と思っても、そのあと分析→行動したり客観視することで、全く同じ不安が出てきても、少しずつ前に進んでいる状態です。分析→行動、客観視することで、また違う不安も出てくるかもしれませんが、それは「不安に悩む」ことでは気が付けなかった不安ですし、その不安にまた対処すれば、どんどん前に進むことができます。
不安に悩んでもすぐに切り替えられるならいいのですが、悩み続けてもいいことはありません。
不安への対処法の注意点_解決しなくてもいい
不安への対処法を紹介しましたが、これらの方法は、不安の解決法ではありません。
不安は人それぞれ、様々あって、こうすれば絶対大丈夫なんてものはありません。
同じような状況にある人でも、不安に思うところが違ったり、その時代やその人の性格によっても対処法は変わってきます。
つまり、どんな不安にも、それを根本的に解決できる策はあまりないということです。
世間一般の常識的なことを不安に思っていたとしたら、それには解決策があるかもしれません。例えば、10,000円札しか持っていないけど、自販機でジュースを買えるかな?という不安があるとします。それは多くの自販機では10,000円札が使えないので、解決策は、1,000円札か小銭をもって自販機に向かうことです。
ですが、多くの不安は曖昧なもので、やってみなければ分からないことが多いです。
例えば生きていくのにお金は足りるかな?という不安があったとしたら、今手元に1億円あれば不安は解決するかもしれませんが、1億円手元になければ、生きている間中ずっとお金の不安は解決しませんよね。
それでも分析→行動、客観視することで、人それぞれでできる行動や考え方が変わります。
つまり、不安は、根本から解決できないことがほとんどで、根本から解決しなくても全然いいんです。
不安になりすぎると、この不安を根本から解決させないと次に進めない、進んじゃいけない、という心理にもなります。しかし、不安を根本から解決するなんて無理なんだ!それでも前に進めるんだ!と明るく割り切ることでも、少し気持ちが軽くなるのではないでしょうか。
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まとめ
不安は、その感情を持っている最中はたしかにしんどいこともあります。不安に楽しいイメージはあまりありませんよね。
でも、不安でも、成長の踏み台になると考えるだけで、不安もワクワクできます。
今回お伝えした方法を何回か試してみることで、
不安になることは悪いことじゃない。今はそういう時期。これを機に不安に向き合って、前に進んでみようかな。
と思える日が来るはずです。
筋トレと同じで、やり始めは面倒くさかったりきつかったりするかもしれませんが、慣れたころには強靭な肉体(不安に強い体質)を手に入れているはずです。
「不安になりすぎて辛い」状態から一日でも早く抜け出して、人生を楽しみましょう!
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